私とあなたの臨床推論

世界一柔軟な思考を持つ、天才理学療法士が語る。臨床推論の真実とその実践録

押してダメなら、○○○ろ!

www.amazon.co.jp


どうも、ともきちです。

 

早速、今回より症例検討をしていきます。

 

まず今回は、40代の女性の右足のむくみです。

 

仕事がデスクワークで足をいつも下げており、また

ヒールを履いたり、両股関節内旋・内転位でめちゃ

内股だったりで、下肢の血流不全が著明にありました。

 

そこで、股関節の外旋・外転方向への可動性を出し

下肢の血流阻害を開放してあげてみると

左足のむくみは取れましたが、右足はほとんど変わらず。

しかも、右足の筋肉かっちかちで硬すぎる状態。

 

なんでかな?と思っていた時に

『四足歩行の原理』を思い出しました。

 

実際にあなたも四つ這いを取りながらイメージすると

わかりやすいかもしれません。

 

この原理とは、同側の手と足はバランスを支えることで

相関しているため、同側の手を損傷すると

同側の足への負荷が増えて、より硬くなるというもの。

 

つまり、右手使えないと、右足一本で支えているため

右足は常に力を抜けない状況に陥っていたと思われる。

 

そこで、右手の力を抜いてあげて

再び右足を見ると・・・

 

なんと右足のむくみが取れているではありませんか!

 

このことから分かったことは

右足の硬さの原因は、右手にもあったということです!

 

足と手は、必ず同側でつながりがあるため

行き詰ったら、同側の手や足を触ってあげると

意外と突破口が見えてくるかも・・・?

 

ぜひお試しアレ!

 

(答え:押してダメなら、引いて全体を見ろ!)

 

沖田 智貴