私とあなたの臨床推論

世界一柔軟な思考を持つ、天才理学療法士が語る。臨床推論の真実とその実践録

膝の腫れをアイシング以外で治す方法

どうも、こんにちは。

ともきちです。

 

本日は、タイトル通り

膝の腫れをアイシング以外で治す方法です。

 

膝が腫れてしまっている人を診たことがあると思いますが

膝の腫れは、結局、結果であり原因でないことは

皆さまもお分かりのことと思います。

 

であれば、どこに原因があるのかな?と考えたときに

やはりその人の全体像を診ていくべきなのですね。

 

今回の症例さんは、50代の男性で

デスクワークをしながら、何度も立ち座りを繰り返すような

意外と膝に負担のかかる仕事をこなしている方でした。

 

その方の身体を診てみると、明らかに

膝の筋力はしっかりとついているし、むしろ

腫れる要素が無いくらい、頑強な肉体なのですね。

 

なぜ、そんな膝の筋力がある人が腫れているのか?

皆さんは予想できますか?

 

この方の場合、対人で人の話を一日中聞くような

極度のストレスにさらされる環境、

スーツのピシッとした生地の服を着ていること、

そして本人が猫背と思い込み、胸をそらすように

心がけていたことが重なり、

胸椎伸展位での固定状況が起きていました。

 

その結果、胸椎伸展位では胸椎の回旋が起きにくく

体幹の上部と下部の回旋がうまく機能しません。

 

そうなると、下部体幹の回旋が起きているのに

上部は起きないなら、下部体幹よりさらに下にある

膝に頼るしかなくなってしまったようでした。

 

そのため、胸椎屈曲位のポジションで

胸椎回旋をゆっくりと1分間くらい促してあげると・・・

 

膝の腫れがまったく無くなり、膝の違和感も消えたのでした。

 

膝に無理に回旋ストレスが起きていた結果

腫れていたということが証明されたのです。

 

また胸椎は交感神経の中枢でもあるので

胸椎が緩むことで交感神経のスイッチが緩み

逆に副交感神経のスイッチが入りやすくなった結果、

腫れという症状が代謝促進により改善したのかも

しれません。

 

裏付けや理論は後でもいいのですが

臨床でまず予測して、想像して、創造していくことが

大切なことだと感じました。

 

質問・感想などあれば、ぜひお願いします。

とっても喜びます。

 

 

恕身法 創始者

沖田 智貴