私とあなたの臨床推論

世界一柔軟な思考を持つ、天才理学療法士が語る。臨床推論の真実とその実践録

痛い足が原因?痛くない足が原因?

みなさま、こんにちは。

ともきちです。

 

今回は、足が痛いと訴える患者さんの原因が

どちらにあるか?を考えていきましょう。

 

一般的には、痛い方の足をまず評価をして

治療をしていきますよね。

 

しかし、どれだけ痛い方の足を治療しても

何日経っても、痛みが戻ってしまう場合。

 

原因は、もしかしたら

逆側の足にあることも、あり得るのです。

 

例えば、痛い方の足が筋肉が全体的にこわばっていて

関節の動きも硬く、かつ重心が痛い方の足に寄っている場合。

しっかりとその人の関節の動きのクセに合わせて

動きを誘導してあげると、痛みは取れます。

 

しかし、ここで終わらずにもう一歩踏み込むのです。

 

「なぜここまで痛い方の足を酷使しないといけないのか?」

 

意外と、痛くないほうの足を見てみると

何も起きていないことがあります。当然ですが。

 

何も起きていない、関節はやわらかいし、筋肉も硬くない。

しかし、これは足にとっては、本来の役割なのか?

 

足は人の身体を支えるためにあるので

 

もしかしたら・・・痛くないほうの足が

しっかりと支える準備が出来ていないため、

痛い方の足に荷重をかけすぎて、痛みが起きてるのではないか?と

いうことに気づいたのです。

 

ということは、痛くないほうの足が固まっているのは

原因ではなく、結果。

 

つまり、痛くないほうの足が支えられないから

致し方なく、右に負担をかけているのです。

 

そこで、痛くない方の足を支えやすいように

調整して、キッキングを⒉~3回してもらうと

あら不思議。

 

痛い方の足に筋肉の硬さと関節の動きが

痛い方の足を触っても居ないのに

楽に緩んでしまったのです。

 

しかも、痛い方の足の痛みも取れて

そのまま痛くない状態が約半年続きました。

 

こんな少しの気づきと視野を広げるだけで

人の人生は大きく変わってしまうのです。

 

それだけの大役を担っているという事実を

我々医療職は、自覚しておくべきかもしれませんね。

 

最後に。

臨床推論は、やればやるほど上手くなるので

ぜひ皆さんも諦めずにやり続けてくださいね。

 

何気ないあなたが気づいた疑問が

世界中の患者さんを救う一筋の光になるかも

しれないのですから。

 

最後まで読んでいただき

誠にありがとうございました。

 

 

すこやか元氣の会 代表

『恕身法』創始者

沖田 智貴